スズキが採ったランチェスター戦略の内容とは

ネット集客実践クラブ(大阪)

スズキが採ったランチェスター戦略の内容とは

静岡県浜松市に本社を置くスズキは、軽自動車を中心とした四輪及び二輪車のメーカーです。リーマンショック以降も黒字経営を継続できた稀有な自動車メーカーであるスズキが採ったランチェスター戦略は、その資源を軽自動車とインド市場に集中投資した点です。

スズキは自動車業界の中で、軽自動車に的を絞って成長を続けてきました。軽自動車における国内シェアは2019年に30.0%で第2位。首位のダイハツ(32.2%)にわずかに及びませんでしたが、過去には30年間以上もトップの座に君臨していました。自社ブランドの軽自動車シェアは僅差で第2位ですが、日産自動車へのOEM供給も考慮すると、スズキの軽自動車分野における支配力は非常に強大なものと言えるでしょう。一方で乗用車はどうかというと、スズキは2019年時点で国内シェアはわずかに4.3%。47.1%を誇るトヨタをはじめ、日産、ホンダ、そしてマツダの後塵を拝しています。つまり、自動車業界全体から見るとスズキは「弱者」であり、その立場を理解した上で軽自動車分野に特化するというランチェスター戦略を実行することにより、現在の確固たる地位を築き上げたメーカーです。

日本国内でスズキは軽自動車に注力し他者との差別化を図ると同時に、海外戦略においても資本の集中投下を行ってきました。その最たるものがインド市場への進出です。今や目覚ましい発展を遂げつつあるインドですが、まだ電気や水道などのインフラすら安定していなかった1980年代前半に、スズキは大手他社に先駆けてインド市場獲得へ乗り出しました。不安定なインフラによる工場の稼働停止など大きな苦難を何度も乗り越えつつ現地での信用と知名度を着実に獲得し、ついにはインド自動車市場の50%以上をスズキが占めるまでに至りました。同様にパキスタンやハンガリーなどでもスズキは確固たる地位を獲得しています。

スズキは規模から見れば間違いなく大企業に分類されますが、社長自ら「我が社は中小企業である」と明言しています。トヨタや日産、ホンダなどのメーカーに正面から立ち向かっても勝機は見いだせないと判断し、市場全体においる勝者を目指すのではなく、限りある資本を特定のジャンル・特定の国へ集中させることにより、国内外で強大な影響力を持つ企業へと発展してきました。ランチェスター戦略を見事なまでに実施し成功した企業として、スズキは今後も他社の見本となることでしょう。

http://www.00keiei.com/kigyou-senryaku/suzuki.html

https://www.marklines.com/ja/statistics/flash_sales/salesfig_japan_2019

https://toyokeizai.net/articles/-/345919

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